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日本に学ぶ食の知恵「山を育て、野を耕し、海で貯える」 vol. 08
防災食の話 その1 私たち野草を食べてみました

東日本大地震、九州で発生した地震、台風による岩手石巻市の大被害、ここ最近大規模な自然災害が次々と日本を襲ってきています。津波や土砂崩れなどで一夜にして街そのものをいとも簡単になくしてしまう自然の力の恐ろしさに、人々も以前よりにも増して危機感を感じてきており、我が身とは関係のない話とは言えない人生こそをも変えてしまう自然が起こす災害に対しての防災に対する関心は、危機感と同様に高まってきているのがご存じのとおり今の現実です。

そこでキーワードとなる「防災食」。自然被害が起きたときの防災のための「食」。このキーワードはますます食の世界において重要度が高まってくることは間違いなく、「防災食」でもあり、そしてたとえ「防災食」であっても美味しい商品作りが地方六次化事業と結びつきつつ、盛んに開発されてきており、弊社にもそのような取り組みに対する協力依頼の声をよく頂くようになっています。

数年前から高知県黒潮町とともに取り組んできた「黒潮町缶詰製作所」の立ち上げから缶詰商品の完成まで取組み、その缶詰が九州の地震の際に、それこそ実際に防災食として何千缶もの九州へ送られた経験は、会社のスタッフ達が取り組んできていた防災食の取り組みが被災した人々の助けになったという実績を身に染みて感じ、取り組んできた会社の取り組みに対して改めて深い意義を感じることができたように思います。

「防災食」の主となるものとしては、缶詰・レトルトなどがあげられ、そのような「防災食」でおすすめの商品はまた改めてご紹介させていただくとして、今回「防災食」として会社での取り組み、挑戦のまず初歩の第一歩として、「野草を食べてみよう」に挑んでみました。野草と野菜の違いとは、野菜は人間が食べることを意図として育てられ食べるものであり、野草は人間の意図に反して自然に繁殖する植物のことです。野草で食べられるとされているもので代表的なものは「ヨモギ」や「ツクシ」、「タンポポ」などは皆周知のもので今回は事務所の庭に生えていた野草をより分け、下記の2つの雑草を和のおばんざいにしてもらい「本日賄い」で頂いてみました。

『作り方』

○ 野草のだし巻き卵
【1】野草は穂と柔らかい茎に部分にして、塩の入った熱湯でゆでる、丘上げにする。
【2】ボウルに、卵、出汁、水を入れて整える、①の野草を細かく刻んで入れる。
【3】【2】を、卵焼き器で焼き、焼きあがったらすのこで巻く。

○ 野草の白和え
【1】野草は穂と柔らかい茎に部分にして、塩の入った熱湯でゆでる、丘上げにする
【2】人参、こんにゃくは、カットしてボイルする。豆腐は水切りを行い、さっと茹でる。
【3】すりつぶしたごまに、崩しながら豆腐を入れ、砂糖、醤油、白だしを入れる。
【4】【3】に、残りの具材を入れて混ぜ合わせる。

さてお味のほうは、白和えのほうはしっかり茹でて刻んでもらったものの繊維が残っており歯ごたえがあり、やはり少し緑臭さが感じられました。
だし巻卵のほうは、ほとんど味わいがわからず…
今回私たちが食べた野草は食べられるものとされていますが、人によってはアレルギー体質だったり、他の野草と間違えたりして、
体調を崩さないとも限りませんので野草をいただくときはご注意を。
防災食のお話は今後も引き続き取り組んでまいります。