最注目「今月の逸品」 vol.
01
昆布の水塩
「水塩」という名称をご存知でしょうか
日本を代表する調味料と言えば「醤油」ですが、醤油が普及する以前では調味料として 「水塩」が用いられておりました。 長亨3年(1489)の「四条流包丁書」の中にも「ウシホヲ汲テ先ず煎ジテ」と海水を煮詰めて作る調理法が見受けられます。「ウシホ」というのは潮煮や潮汁の「うしお」のことです。正式な日本料理では自前の「水塩」を用意して料理に使用しているのです。 ミネラル分が多く含まれた塩を水に溶かし、調味料として使用する方法は、かつては顧みられていませんでしたが、現在、世界の料理人たちに見直されているのです。
昆布の水塩の”旨味”
「昆布の水塩」は古典的な調味料(水塩)でありながら新たな時代の料理技術です。 料理人の間でも特に重宝されている北海道・道南産の白口浜の真昆布を使い、じっくり旨味成分を引き出しました。 さらに椎茸・鰹節・海老・帆立が加わり相乗効果をもたらします。 旨味成分たっぷりのリキッド・ソルト、これが「昆布の水塩」です。
詳しくは「松前屋」ホームページで
http://www.matumaeya.jp/mizushio/
これは当社が開発のお手伝いをした「液体の旨味塩」です。
旨味塩と言いましても化学的なものは一切含まない、正に天然調味料。これだけでも価値が高いにもかかわらず、液体にし、しかもプロとしての使いやすさを重視して「アトマイズ(噴霧)」することを加味した使い勝手のよい商品なのです。もちろん日本独自の食文化を損なうこともありません。
ただ、残念なことに「これなら俺にでも簡単に作れる」と思っている頭の固い料理人が未だ多いことも事実で、そういう人々は、食べ物にかかる安全の重要性について思慮が浅いと言っているのと同じ。早く心を開いて、素直な気持ちでこの商品と新しくて安心出来る味を生み出してほしいものです。でなければ、一般消費者の方がずっと先の方に進んでいってしまいますよ。
この商品の奥深さについて詳しいことは、これを売り出された「昆布業界の異端児、松前屋」HPからの情報で、じっくり吟味なさってください。きっと安心できるUMAMIに出会えます。
産業フードプロデューサー 中村新